また、この季節がきてしまいました。
先週金曜、アマナのお別れ会を開催、今年も5名の子どもたちがアマナから巣立ちます。
毎年のことだけどやっぱり卒園は寂しくて、オトナもちょっと感情整理が必要だ。
このお別れ会という儀式は、そんな感情整理には大いに役立つように思います。
アマナの場合はお別れ会というよりは壮行会に近いのかもしれない。
当日にいきなりおつかいをたのまれて、子どもたちだけで買い出しに行って、それでフルーツパフェを作って食べる、というのがお決まりの儀式。
大好きななごみさんが困ってる!
おつかい?!え?子どもだけで行くの?なんでオトナは来てくれないの?だいじょうぶかな?
そんな不安もあるでしょう。
子どもたちは「おつかいいくー!」と元気に手を挙げてくれたけど、やっぱり玄関から一歩出ると不安げな様子で、そこからなかなか足が進まなかったのです。
緊張もしたでしょう。
あれだけ普段おしゃべりで賑やかなそら組女子5人が、誰ひとりとまーったくしゃべらずもくもくと階段を降りてコープさんを目指して歩く。
店内に入るとまず大きな子が買い物かごをみんなに分配していました。
そして、なかなか果物コーナーに辿り着けずにぐるぐると店内散策をしてから、5人がレジ前に来てヒソヒソ相談を始めました。
そこからしばらくして、レジの店員さんに声をかけます。
腰をかがめて子どもの目線まで降りてきてくれた優しい女性の店長さんに、小さな声で、でもしっかり「フルーツ、どこですか?」と尋ねることができたのです!すごいね!
よしこさんが「わからなかったらお店の人に聞いたらいいんだよ」って教えてくれていたのを、ちゃーんと覚えていたんだね。
それから、店長さんに果物コーナーまで連れていってもらうと、それぞれのミッションの果物を探します。
ここにバナナあるよ!
リンゴあった!
それぞれが協力しながら、イチゴ、バナナ、オレンジ、キウイ、リンゴを無事バッグの中に入れました。
そして、レジに並びます。
緊張した面持ちで、順番にお金を支払っておつりとレシートもお財布に戻せました。
全員が最後のお支払いを終えるまでちゃんと待つ姿
「ありがとう」とお店の人に伝えられる姿
お菓子コーナーのおやつに魅かれながらも手に取らなかった姿
大好きなキティちゃんと見つけたけど立ち止まらなかった姿
本当に身も心も大きくなって、たくましく、優しい子たちだなぁ・・と
親バカならぬ園長バカですね
嬉しくてならない気持ちと、これでお別れなんだという寂しさが溢れて、何度も目頭が熱くなるのでした。
いやいやいや、ここはしっかり画像を撮らないと!という緊張感と変装メガネのおかげでなんとか堪えることができました。
園に戻るとよしこさんとなごみさんがとっても喜んでくれたね。
お留守番をしていた小さな子たちも羨ましさと尊敬の眼差しで大騒ぎ
それから、みんなでお歌をうたってから、1人ずつ修了証書というお手紙を読みました
照れながらも「うんうん」とうなずきながら懸命に聞いてくれて
終わるとスタッフみんなに入れ替わり立ち替わり抱っこの嵐
最後は、自分たちで買い出した果物を使ってフルーツパフェ作りに挑戦!
今日は好きな果物を好きなだけ盛っていいのです
そりゃメガ盛りになるよね~(笑)
給食も食べたけど、デザート別腹♪
みんな完食しました。
誰かのためにがんばれる自分は誇らしい
誰かが喜ぶととっても嬉しいぞ
はじめてのことはドキドキする
でもやってみよう!って思うんだ
みんなが一緒だとがんばれそう
それにできたらめっちゃ嬉しいもん!
2歳児クラスのこの子たちの記憶には今日のこの出来事も残らないんだよね
でも、これが「自信」という見えない力になるんだよね
子どもたちの一生の宝物になればいいよね・・
って、スタッフで昼休みにおやつ食べながら話してるんです♪
誰よりも自分が自分を一番大好き♡
そんな自分を大切にできる人は素敵だよね
さぁ、この子たちはどんなオトナになるのかな
どんな女性になっているのかな
今から、この子たちの将来が楽しみだ!
園長